超音波ガイド下注射を始めたきっかけ
2015年10月6日
当院では平成21年頃からエコー(超音波診断装置)を導入しています。
当初、東京に5回、日曜日に「超音波ガイド下神経ブロック」の勉強に行きました。
腕神経叢ブロックを中心に、超音波ガイド下神経ブロックも施行できます。
そのうち、水のたまった足関節などをエコーでみていて、「超音波でみながら、水を抜こう」と思うようになりました。平成24年初めごろです。
やってみると、確実に水が抜けるし、患者さんも痛がらない。見ながら出来るから安全安心でした。関節や腱鞘をエコーで見ながら注射する、これが「超音波ガイド下注射」です。
教科書を探しましたが、日本語のものは(いまだに)1冊も無く、英語の教科書が数冊ありました。これらを取り寄せ、勉強するようになりました。海外では2010年ごろから報告がありますが、日本ではほぼ未開の領域である事を知りました。
平成24年暮れに東京で、超音波ガイド下注射についてフリーで喋る機会をえました。その後一念発起し、平成27年10月までに学会発表を14回、論文1編を書きました。
超音波ガイド下注射にこだわり、ここに持てるエネルギーを集中して準備、勉強しています。「超音波ガイド下注射」の話なら、一晩中できます。