仙骨硬膜外ブロックとは、腰椎椎間板ヘルニアやギックリ腰などによる腰と脚の痛みをとる注射です。
指でさぐって針を刺す従来の方法では、うまい医者でも成功率は75% にすぎないといわれています。(ブロック注射が成功すると、痛みもとれやすくなります。)
当院で超音波でからだと針を見ながら(超音波ガイド下)仙骨硬膜外ブロックを施行した56例を対象にして、超音波ガイド下仙骨硬膜外ブロックの成功率を検討しました。ブロック注射の成功率は98.2%でした。従来法の75%と比べて、大幅に改善されました。
当院では比較的はやくから(むしろ先がけて)超音波ガイド下仙骨硬膜外ブロックをとりいれました。(東京と大阪で日曜日に5回、勉強してきました。)超音波ガイド下仙骨硬膜外ブロックは成功率が非常に高く、腰と下肢の痛みをとる為に良い方法であると考えています。
[この内容は第25回日本整形外科超音波学会(名古屋)で発表しました。]