①肩関節(五十肩など) 肩関節は皮膚から近く、肩峰下滑液包や上腕肩甲関節をエコーで容易に確認できます。最も効力を発揮する場所でしょう。
②膝関節(変形性膝関節症、痛風、膝内障など) 超音波ガイド下注射では、90%以上の確率で正確に膝関節腔内に注射する事ができます。平成26年春に400回の膝関節腔内注射の統計をとり、検討しました。(第26回日本整形外科超音波学会で発表しました。)その結果、膝関節をある角度に曲げると、もっとも正確に注射できる事を把握し、実行しています。
③肘関節(変形性肘関節症、関節内骨折など)
④足関節(変形性足関節症、痛風など) 足関節水腫は、触診では分かりにくく、まず水腫の有無の確認に超音波が威力を発揮します。水腫確認後、超音波ガイド下に水腫を穿刺して薬液を注入できます。
⑤足のMTP関節(痛風) 痛風発作で足のおやゆびの付け根が痛くなった方は多いでしょう。超音波ガイド下注射は、MTP関節のような小さい関節の注射に最も効果的です。当院の統計では、100%注射が成功します。薬液はケナコルトAを使っています。(第200回北陸整形外科集談会で発表しました。)
⑥手のMP関節、PIP関節(変形性関節症) 手の小関節の痛みに悩む方は結構おられます。このような小関節に超音波ガイド下注射は効果的です。
⑦股関節(変形性股関節症など) 非常に効果的です。股関節をエコーでみるには、コンベックスプローブが必要です。当院ではプローブを3本使い分けており、股関節注射も多数回施行しています。
⑧腰椎椎間関節 頻用しています。water phantomで自己研究しています。
他