MRIと超音波を合わせて診療する
2015年9月29日
MRIは、体の奥が広範囲に捉えられるという利点があります。腰椎、頸椎、膝、肩関節の検査を得意とします。欠点としては比較的時間がかかること、やや診療費が高くなることです。
超音波は体の表層の診断に強いという利点があります。皮膚から3cm以内なら、超音波の方がMRIよりも診断的価値が高いかもしれません。肩の腱板、神経の描出などを得意とします。また、診断に時間がかからない(すぐ使える)、比較的安価である、被曝しない、という利点もあります。
当院では、からだに無害であるという超音波の利点を生かす為に、初診の方はなるべく超音波を用いて診療するようにしています。また、リアルタイムに体内が見られるという特徴を生かして、「超音波ガイド下注射」を頻用しています。400回/月は施行しています。見ながら注射できるので、非常に安全です。
MRIと超音波は、各々強い領域が異なります。MRIと超音波を組み合わせて診療することで、診断精度がグッと上がると考えています。